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石原信浩先生
(表参道・青森・仙台・郡山・いわきタウン形成外科クリニック)
「脂肪吸引のどのテクニックが一番?」 |
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脂肪吸引は、アメリカでは、最も多く行われる美容外科手術で、年間30万件以上行われています。
日本においても、二重まぶたや鼻を高くする手術などと並んで、多く行なわれる手術のひとつになりました。
美容目的で、太ももの脂肪除去が最初に行われたのが、1921年のフランスでした。
当時は、鋭いさじのような器具で皮下脂肪を引っ掻きだす、という現在では、考えられないほど荒っぽい手術で、重要な血管を損傷してしまい、その手術を受けたとされるバレリーナの女性は、足を切断せざるをえない、という不幸な結末を迎えてしまいました。
以降、約50年もの間、危険な手術として行なわれなかった脂肪吸引ですが、1970年代になり、同じくフランスで、現在のスタイルに近い、細い金属の管を使用した安全な脂肪吸引が行なわれるようになり、さらに器具や技術の進歩とともに、日本をはじめとして世界中に広まり、今日に至っています。
脂肪吸引は、やせたい、取りたいと思っている皮下脂肪の部分の皮膚に小さな穴を開け、細い管で、脂肪を吸引し、サイズや見た目を整える治療です。
吸引が行なえる部位は、頬、あご、二の腕、背中、お腹、ウエスト、ヒップ、太もも、ふくらはぎ、などです。
脂肪吸引に使用する金属の管(カニューレ)は、以前は5〜8mmくらいの太いものを使用していた時期もありましたが、現在は、2〜4mmくらいのカニューレが普通のようです。
カニューレの先端から、高い熱を出し、脂肪を溶かしながら吸引する超音波脂肪吸引と呼ばれる方法がありますが、皮膚に熱傷を起こさないように、コントロールするのが難しいとされています。
また、皮膚の上から、それほど高い熱ではない超音波でマッサージをすることで、脂肪を柔らかくしてから吸引する体外式超音波脂肪吸引や炭酸ガス、レーザーなど利用した方法もあり、手術を行なう医師の労力が軽減するとされていますが、手術結果が良い、腫れや痛みが少ない、といった、患者のメリットに関しては、まだはっきりとしたデータはそろっていません。
脂肪吸引の麻酔は、吸引する部位や範囲、予想吸引量などによって、いくつかの方法から選択します。
局所麻酔、静脈麻酔、硬膜外麻酔、全身麻酔、などです。
どの麻酔がふさわしいかは、実際に手術を行なう医師や麻酔科医に相談されるといいでしょう。
脂肪吸引を受けた直後は、腫れやむくみがあるため、すぐに、効果が認められるわけではありません。
ガードルなどの下着で吸引部位を締めることで、むくみなどを、早く解消するとともに、プロポーションをきれいに整える効果があります。
特殊な器具を使ったマッサージなどもむくみをとる一定の効果があるとされています。
アフターケアについては、担当の医師にご相談下さい。
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